住宅ローンの借り換えをした方が良い人
あなたは住宅ローンの支払いを軽くしたいと考えたことはありませんか?住宅ローンは毎月の出費としてのしかかってきます。住宅ローンがあるために挑戦ができないという人も多いです。
一方で住宅ローンは悪いことばかりではなく、団体信用生命保険のおかげで借りている方に万が一のことがあった場合に、遺族には借金のない家を残すことができます。つまり住宅ローンには、保険効果があります。手元資金をどんどん使って繰上げ返済をすれば良いというものではありません。それはむしろリスクを上げている行為かもしれません。
住宅ローンでまず考えるべきことは「金利を下げる」ということです。
今住宅ローンを借りている方で1%以上の金利がついている方は借り換えができるかもしれません。
住宅ローンを借り変えた方が良い人
住宅ローンの残高が1,000万円以上あり、残りの期間が10年、借り換え後の金利の改善が1%以上見られる、という方は借り換えメリットが得られる可能性があると言われています。
実際には、残債が3,000万円以上、残りの期間は25年以上ある方は、金利が0.5%程度落とせるだけで、総返済額が100万円以上さげられる可能性があります。
ネット銀行であれば0.5%以下の金利を提示している銀行はたくさんありますので、今金利が1%以上付いているという方は借り換えのチャンスが十分にあるということです。
フラット35を借りている方
フラット35を借りている方はおそらく金利が1%以上付いていることでしょう。借りる当初は固定金利で安心を選択したもの、世の中の金利が全く上がらず、「ずいぶん高い金利を払っているのではないか」気づき始めている方も多いのではないでしょうか。
住宅ローンは人生で1回しか組まない方が多いです。多くの方は初めての経験のため慎重な判断をします。それで固定金利を選ぶわけです。
ただ実際は保守的である固定金利を選んだ方が、高い金利を払い続けてしまっているという状況です。
期間限定の低金利期間が終わった方
銀行では5年間固定金利引き下げプラン、10年間固定金利引き下げプラン、のように期間限定で金利を引き下げている住宅ローンがあります。
このようなものは当初は金利が低く魅力的なのですが、優遇期間が終わると金利が急上昇してしまうものがほとんどです。
このタイミングは借り換えを検討するチャンスです。
借り換え先の選び方
住宅ローンの借り換え先はネット銀行で選ぶのが1番です。対面型銀行の方が安心はできます。しかし結局金利条件が大してよくなく、保証料等がとられてしまいあまり借り換えメリットが得られないということがあります。銀行員さんの「借り換えメリットはないですね」という言葉を鵜呑みにし、「やっぱり自分は借り換えする必要は無いのか」判断してしまったあなたにも借り換えチャンスがあるかもしれません。ネット銀行を見てみましょう。
ネット銀行の中からどう選べばよいのか
インターネットでネット銀行を調べてみるとたくさんの銀行があることがわかります。「一体どの銀行を選べばいいのか」悩むと思います。
実は多くの情報サイトでインターネット銀行ランキングを出しています。しかし、人気ランキングだけで選ぶのは危険です。住宅ローンは家庭によって合っている商品が異なります。
金利重視で選ぶのか、団信重視で選ぶのか、手数料等の諸費用重視で選ぶのか、によって選択すべき銀行は異なります。
オールマイティーな銀行は無いという事だけは覚えておいてください。仮にオールマイティーな銀行があればその銀行のみが住宅ローン市場を独占することになってしまいます。そこまで好条件を出すと大抵の場合銀行の方が疲弊してしまい続きません。
銀行自体もターゲットとする顧客を絞っていますので、あなたが人気ランキングトップの銀行のターゲットから外れてしまっている可能性はあります。その場合は人気ランキングだけで選択するとミスマッチになってしまっているということです。
もっとも、人気ランキングが高い銀行は薄利多売でも良いから契約をたくさんとることで収益を上げようとしていることがあります。
ランキング上位に来る銀行の中で2〜3社選び、どの銀行が良いのか、という絞り方をすると、銀行にとっては低収益かもしれませんが顧客にとってはありがたい銀行が選べる可能性はあります。
いくら程度の改善余地があるのか
住宅ローンの借り換えの改善効果は、今あなたがお持ちの住宅ローンによって改善幅が異なります。
下記に一例を示します。
<借り換え前>
残債:3000万円
金利:1%
残りの返済期間:25年
総支払い額:3,390万円
<借り換え後>
借入金額:3,000万円
諸費用:90万円
金利:0.5%
残りの返済期間:25年
諸費用込みの総支払い額:3,280万円
<改善効果>
3,390万円ー3,280万円=110万円
さらに、団信が死亡保障・高度障害保障のみだったという方は、借り換えの時にがん団信も付けられることがあります。そうすると、医療保険をカットできる場合もありますので、かなり家計を改善することができます。
PS:実は25年で110万円程度の改善効果は大したことではありません。それよりも110万円の浮いた資金を運用すれば25年でその110万円を220万円ないしは330万円などに増やせるかもしれません。そちらを重視してください。浮いた資金は運用しましょう。
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