一生価値が価値が下がらない資産
今日は資産を増やすというよりは、減らない資産のお話をします。
一生価値が下がらない資産とは何でしょう。
お金は「稼ぐ、貯める、使う、増やす」という行動の繰り返しで増えていきます。実は一生価値が下がらない資産は、「貯める」ではなく「使う」のフェーズで起きます。
どういった意味なのか。このコラムでは価値が下がらない資産について解説していきます。
貯金は価値が下がらないのか
価値が下がらない資産として預貯金を想像する方が多いと思います。実は預貯金は、物価が上昇してしまうと価値が下がってしまいます。100円のキャベツが翌日150円に上がってしまえば、もうキャベツに対する預貯金の価値が下がっているということです。
生鮮食品は取れ高や輸入によって毎年変動はあるものの、ずっと価格が上がり続けているというわけではありません。電化製品に至ってはむしろ価格を下がっています。昔はパソコンといえば300,000円ぐらい出さなければ買えませんでしたが、今は数万円でもパソコンを買うことができます。 預貯金は 資産価値が下がりにくいという傾向がありますが、 インフレが来たら一瞬で価値を失います。
コロナの影響でマスクの価格が急上昇したことを覚えてますでしょうか。マスクの値段が数ヶ月の間に5〜6倍に上昇したと思います。500円の箱入りマスクが3,000円にはなりました。
物全体にマスクの時のような価格の急上昇が起きることをハイパーインフレといいます。
預貯金も絶対的に安全だとは限らないということを覚えておいてください。
ハイパーインフレとまではいかないまでも、大学の学費については、学校にもよりますが上昇もしくは高止まりという状況が続いています。学費に対して預貯金の価値は下がってしまうリスクがあるということです。 預貯金は価値が下がらない資産ではありません。
資産価値が下がらない投資商品とは
先に答えを言っておきますが資産価値が下がらない投資商品はありません。ただ「一生資産価値が下がらないもの」はあります。それは後でお話しします。この項では投資商品についてだけ論じています。
例えば暗号資産はジェットコースターのように動いていますし、株や債券も価格が変動しています。もしかしたら実物資産として金や不動産なら価値が下がらないと考えた方がいるかもしれませんが、どちらも価格が変動しています。絶対に価値が下がらないというわけではありません。
価値が下がるリスクがあるという事は一方で価値が上がる可能性もあるということなので、投資は頭を使えば十分に資産を増やす機会になります。
また価値が変動してしまうのであれば量を増やすというアプローチも大事になります。
ファンドマネージャーは、その株が上がるかどうかだけでなく、得られた配当でさらに株式を追加投資することで保有株数を増やすということをします。株数が増えるわけですから多少価値が下がっても、資産の評価額自体は増えていっているという状況を作れます。
得られた配当を飲み食いに使ってしまってはお金は増えていきません。
また、同じ金額を投じるのであれば安い時に投じた方が多くの量が買えます。
実物資産として金はよく注目されますが、実は配当も金利もないので、このような複利の原理を利用することができないという欠点があります。一方で株式とは違う動きをするので資産全体の変動幅を抑える効果はあります。この辺の文章の言ってることが少し難しいようであれば、私にご相談してください。30分無料相談をやっています。
資産価値が下がらないものとは
預貯金でも価値は動いてしまう、投資商品は当然変動する、では一生価値が下がらないものとは一体なんなのでしょうか。
経験
1つは経験です。様々なことにチャレンジをするといろいろな見解が得られます。例えば私のようにFPとしてコンサルティングの仕事をしている場合「人に教える」という立場になります。だからといって経済やお金の勉強ばかりをしていればいいのか、というとそんな事はありません。
例えば私は今柔術のクラブに通っています。そこではプロの選手が教えてくれます。
先生は後から入ってきた生徒さんをキャッチアップさせるために、「必ずみんな一緒に上手くなりましょう」声かけをしてくれています。
このような経験を得ると、私もFPとして「自分のクライアントの方に出来る限りのことをしよう」と思うものです。FPとして柔術から学んでいることがあるということです。
このような経験は私の人生の糧になっています。
私が生きている限り一生価値が消える事はないでしょう。
実は一生価値が下がらないものはお金を貯めるという行為ではなく「お金を使う」という行為から生まれるのです。柔術クラブに払っている月謝は、私にとって積み立て投資以上の価値になっているかもしれません。
思い出
思い出はもちろん一生価値が劣化しません。それどころか時間とともに価値が上がるのではないでしょうか。最近はコロナの影響でなかなか出かけられずに、思い出作りに苦戦している方が多いと思います。
そんな中でも、何とか感染を広げず人に迷惑はかけないレベルでどんな思い出作りができるかを考えてみて下さい。
スマートフォンを操作していると時々昔の写真が出てきて、「あーこんなこともあったな」と思いにふける事はありませんでしょうか。
子供の写真は撮った瞬間は生涯の中で1番お兄ちゃんお姉ちゃんなわけですが、時が過ぎるととても幼い時の写真に見えるものです。「こんなかわいい時もあったのか」という心がなごむ気持ちはお金に変えることができません。思い出は最高の財産です。
まとめ
「いかにお金を増やし、いかにお金を減らさないか」 という観点はとても大事です。 しかしお金だけでは人生は豊かになりません。お金は使うことで初めて価値が生まれます。浪費を抑え、価値が増えるものにお金を使っていきましょう。「 価値が 下がらないもの、 価値が上がるものにお金を使う」そのようなことを子供たちと一緒に考える時間も1つの思い出になります。
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