投資の目的を決めましょう

子供に投資のことを教える際には、投資目的を明確にすることが大切です。これは大人の投資においても同じです。

お金があれば病気の治療のためにも使えるし家を買うためにも使えます。子供や親を助けるために渡すという方法もあります。
このようなことから「とりあえずお金を増やしたい」という方は多いです。
しかし目的を決めないで投資をする事は、何のスポーツか決めないで筋トレをするようなものです。目的のない筋トレをしていても案外と成果が出ないものです。

  • 「絶対に10キロ痩せる」
  • 「ボディービルの大会に出る」
  • 「格闘技の大会に出る」

といったように具体的な目標を決めるから、強い意識で筋肉トレーニングをすることができます。
投資も同じです。目的をしっかり決めると情報収集や思考が研ぎ澄まされてきます。短期的なギャンブルみたいな話に心が振り回されることもありません。

投資が筋トレ異なる点は、毎日のように続ける必要はないということです。

一度がんばって仕組みを作ってしまえば、自動操縦的に資産が形成されていきます。
自動運転車だって目的地を決めなければ走れません。
今回は投資の目的の決め方について解説します。

投資の目的1:教育資金

子育て世代の方にとって教育資金は大きな重しとなります。大学費用だけでも500万円は見積もっておかなければいけません。

今お子様が10歳以上の方は子供が18歳になる時を考えると、あと8年しかありません。このようにリスクを取ると資産が目減りしてしまう可能性があるため、教育資金は普通預金や定期預金等の元本割れをしない商品を中心に貯めていくというのが一般的な考えです。

投資の世界では8年は危険が伴う年数です。
一度不景気が来てしまうと、8年という期間では、景気回復が間に合わず、下がった株が戻りきらない可能性があります。これは過去の歴史を見れば明らかです。

ただ8年も利回りがほぼない預金に置いておくのは、もったいないと考える方も多いです。
そのような方々はリスクを把握した上で投資をすれば問題ありません。つまり誰かに投資をしましょうと言われてするのではなく、自らの意思で納得した上で投資をしましょう、ということです。

もしかしたらお子様が国公立の大学に入学したり、私立でも特待生になることで学費が思ったよりかからないという事はあり得ます。

また、あなたの子収入も増えていくでしょうから、大学の学費を普段のキャッシュフローで補えてしまうというケースもあります。

そのような場合は普通預金で置いといて増えなかった期間がもったいなかったということになってしまいます。
もちろんこれは結果論ではありますが、投資に限らず人生には曖昧な要素がたくさんあります。

「家の子は絶対に〇〇大学に行く」

と決まっているのであれば、教育資金を投資して曖昧な要素を持たせる必要はありません。
ただ、

「うちは大学に行くかいかないかも含めて子供の意思に任せている」

という家庭の場合は、未来が曖昧なので「どちらにしても使うか使わないかわからないお金であれば、時間がもったいないのでしっかり投資をしよう」という思考をするのはありです。

つまりお金の計画の答えは、Youtubeや書籍を読んで一概に答えが導き出せることではなく、自身で、ご家庭でよく考えていかなければいけないということです。

ちなみに私は子供の教育資金も、思い切り海外資産で運用しています。これは私の自己判断なので、あなたが真似をする必要はありません。私は自分の金融機関のときの経験をもとにリスクを承知した上で、投資判断しているということです。

投資の目的2:住宅資金

今は時間をかけて住宅購入のための頭金を貯めるという考え方をしない方が増えてきています。頭金を貯める時間を考えたら、なるべく早い段階で住宅ローンを組んでしまう、という選択ができるようになったからです。

今住宅ローンの金利は0.5%前後まで下がってきています。しかも多くの銀行は、融資手数料だけでなく火災保険料も含めて諸経費を貸してくれる状態です。頭金がほとんどなくても家が買えてしまうということです。

それにしても「そんなにお金を借りていいのか」、というふうに思われるでしょう。もちろん苦しくなるような金額の住宅ローンを借りてはいけません。

収入に応じて適切な住宅ローンの借り入れ金額は決まっています。毎月いくらずつの返済なら問題ないのか、という観点を抑えるのは頭金がある方もない方も同じです。
少しでもグレードの高い家に住みたいという方は、苦しくなるような高額な住宅ローンを組むのではなく、ある程度まとまった資産を作ってからその資金を頭金にして、住宅ローンを組むとするのが成功法です。

「今の収入に見合った住宅ローンを組み、収入に見合ったグレードの住宅で問題ない。別家のグレードや立地には特別こだわらない」という方は、頭金なしで住宅ローンを組み、投資は投資でやっていきましょう。

今手元資金が既にあり、「この資金を住宅に投入してグレードの高い家を買うのか、手元資金は運用し、家は住宅ローンだけで購入できる範囲に抑えるのか」と迷ったときは、将来得られる価値で考えると良いでしょう。

例えば手元資金を自宅に投入することで、少し広めの家に住め、ペットを飼えたり、自分の仕事部屋を作ったりなどできるようであれば、普段の生活の満足度は上がるでしょう。

一方で、手元資金を元手に投資をすることによって、その資金は制限なく様々なことに使うことができます。
例えば500万円の手元資金を1,000万円に増やすことができるのであれば、その1,000万円を元手に自分のお店を構えることもできるかもしれません。

「家にそのお金を使うのか、未来のために投資するのか」という観点で考えましょう。

やはり答えは本には書いてありません。Youtuberも言ってくれません。自分で導き出すしかありません。

投資の目的3:老後資金

老後資金は国民年金、厚生年金の受け取り金額では生活に足りない分を計算します。
そして、足りない金額を老後の人生を30年程度とみなして計算しておきましょう。
たとえば月に5万円が足りないのであれば、1年で60万円、30年で1,800万円になります。
生活費だけで1,800万円必要ということは、その他の支出も含めると3,000万円くらいは作っておきたいものです。
退職金だけでそのぐらい準備できる方もいますが、最近は退職金がない会社も少なくありません。

そのような会社にお勤めの方は、IDeCoなどで積み立てを行っておきましょう。

取るべきアクション

体の健康管理が一朝一夕で行かないように、 お金の健康管理も1、2時間程度の勉強で答えが見出せるものではありません。 時間をかけて学びながら試行錯誤していく必要があります。 自分に合ったダイエット方を見つけるように、 自分に合った 投資法は必ず見つかります。
私はコロナの自粛で5キロ太りました。 毎日30分ぐらい歩いたり、筋肉トレーニングなどをしましたが体重は一向に減りませんでした。ところがやり方を変えてこの2ヶ月で4キロの減量に成功しています。
何をしたのかというと、柔術を始めました。
子供が通っているレスリングクラブの保護者の方が柔術の教室を開くと言うので行ってみたわけです。
格闘技はハードですからそれだけでかなりのカロリー燃焼になります。
また最近友人から16時間ダイエットと言うものを聞きました。これは1日の最後の食事をしてから、必ず翌日の食事のスタートまで16時間を空けるというものです。これがかなりのダイエット効果があります。

また、 元世界チャンピオンのプロボクサーから「痩せたいなら米を食べなさい」と 聞いてご飯を食べるようにしました。 アンチ糖質オフダイエットです。 これがかなり効果があります。

一年も独学で歩いたり、筋トレをしたりしていましたが全然痩せなかったのに、ほんの少しやり方を変えただけで効果が出てきたわけです。柔術の16時間ダイエットもお米ダイエットも ネット情報ではありません。人から聞いた生の情報です。

投資も生の情報を仕入れるようにしてください。そして生の情報を聞いてアクションをとって下さい.
独学やネット情報で何かをしていても、私のダイエットのように時間の浪費になるかもしれません。 情報が多い現代だからこそ、 正しい情報の仕入れ方が必要になっています。

 

 

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