マシュマロテストの家庭学習|我慢強い子に育てる秘訣とは
このブログは、
- 子供の教育、教養に関心がある方
- 子供に強い子になって欲しいと考えている方
向けに書いた記事です。
突然ですが、「マシュマロ・テスト 成功する子・しない子」(早川書店)という書籍をご存知でしょうか。
ウォルター・ミシェルという研究者が「自制心」と「成功」の関連性を調査した結果を書いた本です。
教育に人一倍関心がある方には、お勧めの書籍です。
著作権に触れてしまうため、このブログでは、マシュマロ・テストの書籍の内容については述べず、
家庭で自制心を育むために私の家庭で実践していることを共有したく思います。
まだ「マシュマロ・テスト」をご存知でない方は、
まずは書籍をお読みになるか、「マシュマロ・テスト」でググってみられることをお勧めします。
このブログでは、私が実践している「マシュマロ・テストを参考にした家庭学習の方法」をご紹介していきます。
本の内容を習慣化することは難しい
「自制心が強い人間」「我慢強い人間」が成功する、ということは、本を読まずとも周知のことでしょう。
「マシュマロ・テスト」には、我慢強い子の思考プロセス等も描かれているので、書籍を読んで私自身大変勉強になりました。
マシュマロテストを読んだほとんどの親は、
「自分の子供も我慢強い子になって欲しい。」と考えるでしょう。
そして、早速我が子に、本で書かれていることを働きかけることかと思います。
実際、私もそうでした。
ただ、書籍を読んだ後には、刺激を受けて意識的に行動をしてみるものの
習慣化をすることは難しいものです。
忙しい毎日の中で、段々と本で読んだことが薄れていってしまうからです。
少し話は逸れますが、多くの子育て本に
「夫婦喧嘩はしてはいけない。」と書かれているのに、夫婦喧嘩をしてしまったり、
「褒めることが大事だ。子供の良いところを見よう。」と書かれているのに、つい子供のできない部分が気になったりするものです。
「マシュマロ・テスト」を読み、子供の自制心を育む取り組みをしようと思っても、工夫をしないと続きません。
そこで、私は道具を使うようにしています。
我慢の習慣化のためには「道具」を使う
我慢の習慣化のために、使う道具とは何でしょうか。
それは、「お金」です。
お金は多くの「欲しい」を満たしてくれる道具です。
だからこそ、
お金を欲望に振り回されずコントロールする力は「自制心」に直結するのではないでしょうか。
お金の使い方・貯め方
お金を使うこと、貯めることは多くの「我慢」を学べます。
例えば、
- 100円をもらったら、100円のお菓子をすぐに買ってしまう子、
- 100円を10回貯めて、1,000円のおもちゃを買える子、
どちらが我慢強いでしょうか。
もちろん、お金を貯めて1,000円のおもちゃを買える子です。
お小遣いの「使い方」、「貯め方」で我慢強い子か、そうでない子かがはっきりします。
私は、子供に目的のためにお金を貯め、目的通り使うことを教えています。
子供が自制心を持つためには、自信を持たせる必要があります。
貯蓄は、確実に成果がでますので、これまで自信を持つようなエピソードがなかったという子ほど、貯蓄による成功体験を得て欲しいと思います。
貯蓄は、何日間も継続する必要があります。
貯蓄の成功は、努力で物事を乗り越える第一歩になります。
お金の増やし方
すでに資産運用をされている方はご存知かもしれませんが、
お金を増やすには、「自制心」「我慢」が必要です。
- 金利でお金を増やすには、何年もかかります
- 投資した株が大きな成長を遂げるには、何年もかかります。
- 比較的初心者でも成功率が高い「積立投資」も、コツコツと何年も継続することが必要です。
庭に埋めた柿の種が木になり、実を結ぶのに何年もかかるのと同様、「収穫」には根気が必要になります。
私は、子供の時ほど投資体験をすることを推奨します。
実際我が家でも、私が発行した債券に妻と子供が投資をして、「投資体験」を行っています。
貯金箱のお金を人に預け、待ち続けることは根気が必要です。
それを家庭で学ぶことは、待つ力を養えると考えています。
自制心を養っておかないと危険
もし、マシュマロテストの書籍で、論じられているような「自制心」を身につけないまま大人になったら、子供の人生はどうなってしまうのでしょうか。
お金の使い方・貯め方を知らないと、、、
大人になって給与をお酒や遊びに使い込んでしまい借金をすることになったら大変です。
一流の企業に勤めている人でも、遊ぶためのお金欲しさに会社の顧客情報を他社に売って逮捕され、何年も刑務所に入った人がいます。
お金の増やし方を知らないと、、、
過去も今も、お金のことに関する詐欺事件は枚挙に遑がありません。
つい、目先の欲にかられてうまい詐欺話に乗ってしまい、
数百万円、数千万円が戻ってこない、という事件は1度や2度ではありません。
また、先述した根気のいる長期投資ではなく、毎日の株の売買にお金も時間も費やし、
ほとんどの資産を無くした人も数知れません。
私は金融の世界に長くいたので多くのお客様の投資行動を見てきましたが、目先の欲に駆られて行動をしている人は、大損害が出るまでその行動が止められない傾向があります。
ギャンブルや投機的なお金稼ぎで自制心を持って「勝ち逃げ」をできる人は少ないのです。
子供のうちにから目先の欲に振り回されない自制心をつけることによって、
「我慢の先に成功がある。」
「楽をして得られるものはない。」
ということを当たり前にしていく必要があります。
家庭教育のススメ
私は、子育ては大人も成長できることが非常に多いと思っています。
楽しませる
例えば、子供たちは学校の授業は座って静かに聞いているかも知れませんが、
家庭学習は楽しくないとやりません。
「楽しい」とは、冗談を交えて楽しくお話することだけではありません。
子供が興味を持つことであれば、冗談を交えなくても、子供はしっかりと聞いてくれます。
私たち大人が、知りたい情報のためなら、活字だらけの本も、興味を持って読むのと同じです。
子供が楽しく学べるように工夫する力は、私たちの仕事現場でも必ず生かせることがあるはずです。
大人も自制心を
子供に「自制心」「お金の使い方」を教えている親であれば、
フラッと飲み屋に立ち寄ってしまった自分を
「僕はマシュマロテスト失格かも知れない」と振り返ることもできます。
人に教える立場になると学べることが多くなることはいうまでもありません。
お子様がいる家庭では、教育をアウトソーシングしすぎてしまい、
子供と過ごす時間が余暇だけとなってはもったいないです。
忙しい毎日の中で、子供としっかりと関わっていきたいものです。
まとめ
現代は、核家族、共働き世帯が増え、教育は外部の習い事に通わせることが通常です。
私の息子も実際に、スイミングやレスリングのスクールに通っています。
ただ、「自制心」のような人間の内面、本質の部分に関しては、子供との接触時間が限られている外部の先生方にアウトソーシングをすることは難しいのではないでしょうか。(競争心は外部でこそ育まれます。)
勉強や運動のようなスキル教育は教室の力を借りるべきです。
しかし、子供の精神面は、子供と一緒にいる時間が一番多い親が努力すべきことだと私は考えています。
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