がんの5年生存率は?
がんの5年生存率をご存知ですか?
あなたは今年人間ドックに行きましたか?健康診断や人間ドックは嫌なものですよね。前日に食事を抜いたり、検便をするのが面倒だったり、憂鬱な気分になります。私は胃カメラをするのが怖いのでいつもバリウムにしています。
健康診断・人間ドックが何より嫌なのは、「もしがんとかの重大な病気が見つかったら怖い」というのが理由だとしてあります。でも病気は早期発見が大事です。
上皮内がんであればサクッと治りますが、がんがリンパまで浸潤しているとかなり厄介です。治療に成功しても障害が残ることがあります。がんは治る病気になったからこそ治療後の生活を想定しておく必要が出てきています。
がんは直る病気になった
国立がん研究センターの調査によると、がんになった場合の5年生存率は、男女合わせて6割を超えているそうです。
がんになる芸能人の方も結構多いですが、多くの方が無事に復帰しています。
ただ実はがんになったことで人口肛門になってしまったり、声が出なくなってしまったり、という障害を負ってしまう方は少なくありません。
がんの治療は生活防衛が大事
例えば私の身内で半年ほどがんの治療をやっている人がいます。入院は数日程度で済んでいるものの、ホルモン剤注射やちょっとした放射線治療で、治療期間が半年以上になっています。それほど体に負担がかかる治療では無いものの、がん治療を続けながらだと、元気な時のように朝から晩までバリバリ働くというのは難しいようです。
働くにしても体にも心にも負担にならない程度に最低限の仕事をするという感じです。何が言いたいかというとがんの治療中は収入が下がってしまう可能性があるということです。営業マンであれば営業成績が下がってしまうかもしれません。時給の仕事をしている方は、勤務時間を減らすと手取り収入は減ってしまいます。
健康保険には傷病手当金というものがあり、治療で4日以上休業すると月給の3分の2程度が支給されるというものがあります。しかしこれはあくまでも休業している場合です。「働いているのに収入ダウン」、というケースは想定していません。
障害が残ってしまった場合の対応
治療はなんとか乗り越えたものの、腸のがんの場合は人口肛門になってしまったり、喉のがんの場合は声がでなくなってしまったりと、結構障害が残ることがあります。またがんではないにしろ、腎臓の病気が原因で人工透析をしなければならなくなる人もいます。1度障害が残ったらその後の人生はどうすれば良いのでしょうか。
障害年金を申請する
障害年金は公的年金制度です。障害基礎年金と障害厚生年金があります。
障害基礎年金は1級と2級があり、受給要因に該当すると下記の金額が年間に受け取れます。
1級:約78万円✖️1.25%+子の加算額
2級:約78万円✖️子の加算額
子の加算額:1人目、2人目は約22万円、3人目からは約7万円
子:年齢でいうと高校卒業前まで(18歳3月末まで)
または障害等級1級または2級の20未満の方。
障害の例としては、人工肛門や喉頭の全摘出などがあり、状態によって級は変わります。国民年金に加入している方が対象になるのでほとんどの現役世代の方が対象になります。
会社員の方などで厚生年金に加入している方は障害厚生年金を受け取れます。障害厚生年金は1級から3級まであり、どの級に該当するかと厚生年金を納めてきた過去の月収によって受け取り額が異なります。
おおよそでいうと、年約58万円〜100万円前後になる方が多い傾向にあります。
つまり障害年金だけでは基礎年金と厚生年金の合計で多くて200万円程度にしかならないので、バリバリに働いていた会社員の方が障害状態で働けなくなると収入が激減するということです。
もし既に障害状態にあり、これから障害年金を申請しようと考えている方は、自己流で申請しないことをおすすめします。一度自己流で申請し、認定が否認されてしまうと覆すのはかなり難しくなります。障害認定を取る際には1回で確実に取らなければいけません。
ここまでの話をまとめます。もしがんなどの重大な病気になった場合は休暇を撮った場合は、傷病手当金が受け取れますがそれは月収の3分の2程度です。働きながら治療をする場合、元気だった時より収入が減ることが見込まれます。
障害が残った場合は障害の程度次第で障害年金が受け取れます。ただし、もし仕事ができないレベルの障害だった場合は障害年金だけで生活するのは難しいと言わざるを得ません。
闘病と障害に備える
収入が減少したときに最も助けになるのが金融資産です。例えば投資していた資金を現金化すれば生活費に充てることができます。
次に検討するのが保険です。多くの医療保険はそもそも保険料が高額だったり、入院時の差額ベッド代をカバーするようなものが多く、費用対効果が良くないものが多いです。簡単に言うと払った保険料の方が高くついてしまうという保険が多いのが実情です。
仕事をしながら治療するような収入が減少するケースをカバーしたいのであれば、医療保険の中でも生活保障を考えた保険に入った方が良いです。保険は掛け捨てが原則なので、起きたら困ることや自分が心配に思うことにのみに、最低限で加入するのが原則です。また最近は治療後に障害が残った際に、年金形式で保険金が給付される就業不能タイプの保険もあります。
ただ就業不能タイプの保険は、就業不能はカバーするものの死亡保障がなかったり、保険料がとても高かったりするケースがあります。もちろん中には死亡保障と就業不能保障がセットになった費用対効果の高い保険も見受けますので、商品選びが重要になります。
とるべきアクションは?
やるべき事は保険の見直しです。多くの保険は大して重要ではないことに保障がついています。こういった保険料の無駄払いは解消した方が良いでしょう。ましてや公的保険と保障が重複していたら意味がありません。
自動車を買った際に自動車賠償責任保険への加入が義務となっているのは、万が一人をはねてしまったらその損害賠償金は人生を狂わせるほど大きな金額になってしまうからです。被害者の立場でも加害者がお金がないという理由で賠償をしてくれなかったら困ったことになります。
入院したときの差額ベッド代が人生を狂わせてしまうことはあまり想定できません。入院するにしても差額ベッド代がかからない大部屋もあります。
的外れな保険に保険料を払っている方は、もっと起きたら困ることに保険をかけるか、投資によって何にでも使える資産を築いた方が守りになります。当社では投資商品や保険を販売しません。あなたにとってどんな選択肢が最適なのかを一緒に考えさせていただきます。まずは無料相談をご利用ください。
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