変額保険を解約した方が良い理由

私はある企業とタイアップして「守りながら増やす資産運用」というセミナーを何度もやってます。「守るって何から身を守るの?」と疑問に思われたのではないでしょうか。守るというのは金融機関の非合理的な商品から自分の身を守るということです。今回はぜひあなたに気をつけていただきたい変額保険について解説します。

変額保険とは

変額保険とは投資信託と死亡保障の保険が融合した投資用の保険商品です

ただ変額保険は投資には不向きであり保障も不十分という保険会社の人でも否定派の人がいるくらいの商品です。

変額保険の仕組み

変額保険の中身は大きく分けて2層になっています。運用をする部分と保険として保障をする部分です。あなたが払った保険料は運用部分保険部分に分かれていきます。保険料の内訳は下記のようになります。

(例)
払込保険料:月10,000円
保険料の内訳:運用部分7,500円、保険部分:2,500円

※イメージです。実際はもっと細かい計算になります。

保険部分は死亡保険に使われますので、掛け捨てとなります。
変額保険を購入するときの説明では、「10,000円ずつ資産を積み立てていきましょう」という話であったはずです。しかし実際は積み立てられているのはごく1部。保険料が掛け金からガッサリ引かれていることは知らされていない方が多いです。仮に知らされていたとしても、しっかりとした説明を受けておらずざっくり「保険料が引かれていますので」という言葉を聞いただけという方が多いのが実情です。

変額保険の販売資料

変額保険の困ったところは、販売用資料がとても資産が増える商品のように書かれていることです。例えばある変額保険の商品の運用利回りは下記のように書かれています。

(毎月積み立ての場合)
15年運用の払込手数料:約700万円
運用利回りが年率5.5%出た場合の15年後の解約返戻金:約800万円

一見、「100万円も増えるなら良いのでは?」と思うと思います。ところがこの商品、運用利回りが0%の時の解約返戻金が約520万円となっているのです。

「運用利回りが0%だったら、投資金額が700万円なら解約返戻金も700万円くらいのはずじゃないの?」
と思いますよね。

700万円ー520万円=180万円

この180万円の部分が掛け捨て保険料と保険会社の手数料というわけです。

180万円÷700万円=25%

25%も引かれている。

ちなみに15年間毎月積立で700万円投資をするということは毎月の積み立て額は約38,800円になります。この金額を5.5%で運用しながら積み立てると15年で1,044万円になっている計算になります。

(毎月積み立ての場合)
15年運用の払込手数料:約700万円
運用利回りが年率5.5%出た場合の15年後の解約返戻金:約800万円

この解約返戻金800万円本来1,044万円になるはずの資産から保険料と手数料を244万円さっぴいた数字です。積み立て運用の利回り計算は専門的な計算式を使うので、変額保険の仕組みには、素人の方は気づかない方が多いです。

変額保険をしない方が良い人

変額保険は商品の本質を知らない方を狙った金融商品です。
すでに死亡保険は別で入っている方は、死亡保険部分の支払いが無駄なの変額保険には入らない方が良いでしょう。

また、仮に死亡保険が必要な場合は掛け捨て保険でもっと手厚い保障が付けられます。変額保険はもともと運用型の商品なので保障は強くありません。

変額保険が向いている人

実は変額保険が向いている人がいます。
それは海外赴任の可能性が高い方です。実はつみたてNISAや課税口座の投資信託は、海外赴任中に追加投資をすることができません。投資計画が遅れてしまうと言うことです。
変額保険は海外赴任中にも継続的に投資していくことができます。この点はメリットと言えるでしょう。
また変額保険には種類があり、保険料部分が少ない商品であれば今回の記事であげた商品の例よりは運用効率が良いものもあります。

ちなみに非常に人気が高い外貨建て保険も似たような仕組みですのでなかなか資産が増えません。

変額保険を持っている方へ

変額保険を持っている方はこの記事を読んで解約したくなっているかもしれません。ただ私の経験上多くの方が変額保険を解約できないでいます。
その理由は以下の2つです。

  • 元本割れが気になる
  • 担当者に説得される

この記事で説明した通り変額保険の保険料の1部は掛け捨て保険に消費されています。もう保険料として消えているわけですから、かなり投資部分が成長しないと元本割れするのは当然です。
掛け捨て保険を切り替えるつもりで踏ん切りをつけるのが冷静に考えるコツです。
また、これから払い込む保険料がさらに消費されていくことを考えれば早めに手をうち、投資資金がしっかり運用されるような商品に切り替えた方が資産が増える可能性が高まります。下記のように考えてみてください。


これまでの掛け金:100万円
解約返戻金:70万円
損失:▲30万円
これから投資する掛け金:200万円
合計投資金額:270万円(70万円+200万円)
270万円を20年間に分けて積み立て投資した場合で
年5.5%のリターンが得られる場合の20年後の資産額:470万円
30万円の損失は投資で取り返せる可能性があります。

あと、最後の関門が担当者さんです。
保険会社の担当者さんはすごくいい人が多いです。
保険のような難しい商品を販売するためには、知識が必要ですし、人から信頼される人柄も必要です。私も個人的には保険会社の方と仲良くしています。

保険会社の方は投資については得意分野でないケースがあるので、特に悪気はなく本当に良いと思って変額保険を勧めている方がほとんどです。

おそらく変額保険を解約したいと担当者さんに連絡したら、かなりの勢いで止められます。
あなたはその担当者さんのことが好きでその変額保険に加入したのでしょうから「解約したらかわいそう」という情から解約を見送ると思います。

ただ思い返してください。保険はあなたとあなたの家族のために入る商品です。保険を考える際にまず第一に思い浮かべる人の顔はあなたの家族の顔です。
あなたが稼いだお金は、保険会社に寄付するためのものではありません。
自分のため家族のため、もしくはあなたが本気で助けたい人のためのもののはずです。

保険を解約すると1つの人間関係が切れる可能性があります。優先順位を考えて取るべき決断をしてください。
多くの方が、思い切って保険を見直しています。

PS:保険に加入するときは身近な方から入らないほうがいいです。後から見直しにくくなります。

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