子供がお小遣い制から得られるもの

子供がお小遣い制から得られるもの

小学生になったらお金の教育の第一歩として、お小遣い制を行うべきです。

お小遣い制で最も重要なことが、お手伝いを決めることです。

お手伝いをしてからお小遣いをあげることにより、仕事を学ぶことができます。

おこづかい制の手順

1. 家のお手伝いの内容と金額を決める
2. 貯金して買う物の金額を「目標」として決める
3. 何におこづかいを使い、何を親が買ってあげるかを決める
4. お手伝いをしたらおこづかいを渡す
5. 目標に向けて応援し、結果を賞賛する

お金の源泉

現代でお金を得る手段は、1つです。

モノを売る

八百屋さんが野菜を1つ売ればお客さんからお金がもらえます。

サラリーマンは一見売るものがないように見えますが、「労働力を売る」ことによって収入を得ています。

労働力を売る、とは「仕事をする」ということです。

お手伝いを前提にしたお小遣い教育は、親が働いているから、
仕事をしているからお金が貰えているのだという
原理原則を子供に教えることに繋がります。

このことを理解している子と、
お金は湯水のように親の財布から出てくると思っている子、
どちらの子供に育てたいでしょうか。

キッザニアでお仕事体験をすることも大きな学びになりますが、
毎日キッザニアに行くわけにもいきません。

お手伝いとお小遣いのセットは、毎日学びに繋がります。

算数を理解する

お小遣い制を導入すると算数を覚えます。

足し算引き算の例
100円玉2枚で200円。
そのうち100円を使ったら、残りは100円。

かけ算の例
100円玉が8個あれば800円。

自分の目的のためですから、子供はお金を通して自主的に算数を覚えます。
また、お小遣い教育をゆくゆく投資教育に繋げることで、もっと大きな金額の計算にも慣れることができます。

大人の世界でも、投資やビジネスで利益を出している人は、このような算数を上手に駆使しています。
数学の法則をいくら知ってしても、現実の世界で算数を駆使できなければ、意味がありません。

算数を知らないと落とし穴も

金融商品の構造を理解する際、ある程度の計算ができないと、不合理な条件のまま契約してしまうケースもあります。

金融商品には、少し計算ができる人であれば
「こんなひどい商品あり得ない」
と思うようなリターンと費用のバランスが崩れた商品が数多くあります。
契約者はもちろんそれに気づかずに契約しているわけです。

言い方が悪いですが、算数がしっかりできないと、せっかく稼いだお金を、頭の良い人にかすめ取られてしまうこともあるわけです。

我慢を知る

お小遣いを貯めて、何かを買うことは我慢を知ることに繋がります。
滝に打たれなくても、精神を鍛錬できるわけです。

我慢が出来ないと、何事も成功は難しいことは、言うまでもありません。

お小遣い教育で正念場になるのが「我慢」です。
大人でも「我慢」は簡単ではありません。
子供と一緒に我慢を学ぶ良い機会になります。

子供が前向きに何かを買うために我慢している姿は大人も勉強になります。

しかし、他の子がゲームコーナーでゲームをやっているのに自分だけができない、といった場合、「お金出してあげちゃおうかな」と親が折れそうになる場合があります。

可哀想だからです。

ここでも、何が正しいのか立ち戻る必要があると思います。

結局、「親が出してくれる」、と言う甘えが刷り込まれてしまうと、
お小遣い制による「我慢」の鍛錬効果が得られません。

子供がお小遣いを無駄遣いしようとしたら?

私の家庭では、ゲームコーナーのゲームはお小遣いの範囲でやるように決めています。
ゲームコーナーのゲームをしてしまうと、買いたいものが買えなくなることはわかっていても、子供は

「ゲームやっちゃおう!」

と言い出し、理性では抑えられない時があります。
ゲーム会社はそのように誘惑を利用しているわけですから当然です。

このような時の対応は見解が分かれます。

  • 経験で学ばせる
  • 諭す

「経験で学ばせる」というのは、無駄遣いをして欲しいものを買えない体験をさせることで
痛みを持って学ばせるということです。

一方「諭す」というのは、例えば
「ゲームコーナーのゲームはそれでおしまいだけど、お金を貯めて家でできるゲームを買えば、何度でもできるよ」
といったように知恵を与えることです。

これは、金融教育に置ける浪費投資の話にも繋がります。

奉仕を知る

仕事は、労働力を売っているのですから、お金を貰えるのは当たり前。
その前提があるからこそ、お金をもらわない奉仕の価値を教えることができます。

私の家庭では、お小遣い制を導入することで長男はお手伝いをしてくれています。
これは、はっきり言ってお金のための労働です。

しかし、ママが忙しい時に、長男が3歳の次男をお風呂に入れてくれる時があります。
これにはお小遣いは発生しません。

お小遣い制を導入すると、「お金をあげないと何もしなくなるのでは?」と思われる方も多いようですが、奉仕を教えていれば心配はいりません。

奉仕を教えるのは、労働を教えるより遥かに難しいです。しかし
親が手本を見せれば、子供は理解してくれるのではないでしょうか。

(そのように思い、私は学校のPTA活動のサークルに加入しました。)

私は恥ずかしながら、「奉仕」を知るようになったのは、最近のことです。

私は、これまで仕事は自分の年収を上げるため、自分の地位を上げるため、というモチベーションでやってきました。

しかし、それでは人生は豊かにならないことがわかりました。

信頼の積み上げ

会社では、お金と直結しない仕事に価値があります。
良い仕事は周りの人に良い影響を与えたり、ブランド価値向上に繋がることがあるからです。

一見すると無意味に見える繰り返しの仕事にも価値があります。
その仕事1つ1つが、人からの信頼を積み上げているからです。

お手伝いを通して信頼される仕事の価値を学ぶことは、大人になったからの子供の財産になります。

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お金の教育塾 FP君
遠藤 功二 Endo Koji
日本FP協会認定 CFP®︎
1級Fファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
Email: fpkun@outlook.com
Email: koji.endo@fpkun.com
Face Book:http://facebook.com/koji.endo.fpkun
URL: https://fpkun.com

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