初心者におすすめ!ライフプランと投資のやり方基礎講座コラム
この記事では初めて将来のお金の計画を考えてみたいという20代から40代の方を対象に、 ライフプランを立て、投資をしていく過程の考え方を解説しています。
まずは将来の夢をきめる
ライフプランを立てる際に重要な事は自分の夢を決めることです。 夢は5年後10年後 20年後30年後、 自分の夢、家族の夢 、 仕事の夢、 趣味の夢、プライベートの夢 といった形でどんどん書き出してみましょう。
頭の中で考えているだけではなかなか考えがまとまってきません。 大きな紙に家族や友人と話しながら書き出していくことが 大切です。
このやり方は10代の方はもちろん20代30代40代の方にも当てはまります。 もちろん50代の方が セカンドキャリアのライフプランを立てる際にもこのように自分の夢を書き出していくことが大切になります。
夢に対し逆算して今やることをする
将来の夢は書き出したら今やるべきことを逆算して考えてみましょう。 例えば10年後に1,000万円を貯めていて家を買うための頭金にはあてたいのであれば 最低でも年に100万円は貯めて行かなければいけないと言うことになります。
もちろん投資をしながら貯めていけば実際には 700万円から800万円程度 貯めた時点でもう1,000万円になっているということがよく起きます。
重要な事はお金は必要なときには直前に貯めようと思ってももう間に合わない ことがありますので時間をかけて貯めていかなければならないということです。
私たち日本人は子供の時から貯蓄の癖がついている人は少なくありません。 貰った給料全部使い切ってしまっている人というのはいないと思いますが、なんとなく普通預金に貯めているというだけでは案外目標金額には到達できないことがあります。
また将来の夢はお金だけでは達成できないことがほとんどです。
例えばアメリカに住みたいとかオーストラリアに住みたいとかそういった夢があるのであれば、 語学を習得する必要があります。 語学を学ぶのにもお金がかかります。1時間のレッスンに何万円もかけたからといってすぐに英語が習得できるわけではありません。 夢の実現のためには時間も投資しなければならないと覚えておきましょう。
投資の理論を味方につける
夢の実現のためにコツコツと貯蓄をしていく過程でお金を増やす工夫をしていくことが大切です。 月30,000円を3.2%の利回りで運用しながら積み立てると、 20年で1,000万円になります。 30,000円を20年間毎月積み立てても積み立て金額は720万円だけです。
差額の280万円は、 投資で増えた金額です。 私立学校の2年から3年分の授業料は投資だけで賄えているという考え方ができます。
ちなみに 月30,000円、20年間の投資といえばつみたてNISAに すっぽり当てはまる金額と期間になります。 普通預金にコツコツ貯蓄をしている方は同じお金をコツコツつみたてNISAに 入れるようにするだけでだいぶ結果が変わってくると思います。
どうやって運用したらいいのか
運用した方が効率が良いという事は分かっても、 投資の仕方がわからないという方は多いと思います。
投資と言うと何か儲かる銘柄を買って資産を何倍にも増やすという夢のような話を連想する方は多いと思います。もちろん株式投資にはそのような夢があります。
しかしライフプランで描いたような将来の夢を実現するための資産は、もう少し計画的に作る必要があります。それが先ほど申し上げたつみたてNISA を利用する 投資方法になります。
つみたてNISAを やる際にはいきなり銘柄を選び始めてはいけません。 SBI証券、 楽天証券 ではつみたてNISA の取り扱い銘柄数が170銘柄をこえます。
日本で買える投資信託の総数が約5,700銘柄である事と比較すると大した事はありませんが、 170もの銘柄を一つ一つ見ていてっても 同じような銘柄が多くて飽きてしまいますし、 目移りしてしまうと思います。
銘柄を選ぶ前に資産配分を決めましょう。 資産配分のことを 投資の世界ではアセットアロケーションといいます。
アセットアロケーションはアクセルとブレーキ
投資におけるアセットアロケーションは車の運転で例えるならアクセルとブレーキの使いわけに例えられます。
投資においては、 アクセルが株アクセルが株など、ブレーキが債券や現金です。
アクセルを踏み込むタイプの方は早く目的地に着くかもしれませんがその分事故を起こす可能性も高くなります。
逆に保守的にブレーキばっかり踏んでいると 遅刻してしまいます。進まないということです。
アセットアロケーションとは 株は何割、債券は何割 といったバランスを決めることです。 きれいに2等分しても良いですが、 できれば自分に合う形にカスタマイズしたいものです。
基本的な考え方はアクセルである株式の割合が多いと価格の変動が激しくなりますが得られる期待リターンも高くなります。つまり 損になるときの金額が大きくなってしまいますがその分利益になったときの恩恵も大きいということになります。
価格変動のリスクをあまりとりたくない、 とにかく事故(損)が怖いという方はブレーキである債券や 現金や預金の割合を多くすることで事故(損)をするリスクを防げます。
あなたはどっち派の運転をする?
株(アクセル)、債券・預金(ブレーキ)のバランスが大事なわけですが、あなたは アクセルが多い派か、ブレーキが多い派かどちらになりますか?
実はこれは状況によって適したバランスは異なります。
例えば子供が来年大学に入学するという方の場合は、車の運転で例えるならもう目的地が見えている状態ということになります。後は惰性で目的地に着くのにわざわざアクセルを踏み込んで壁に激突してしまうリスクを取る必要はありません。
もちろん子供が生まれたばかりの方に関しては、まだ大学費用が必要な時期までだいぶ時間があるということになります。これは車の運転で言うと目的地がまだだいぶ遠くにあり何度かサービスエリアで休憩しながらでないと辿りつかないというレベルの距離を感じます。
スピード違反はいけませんが、あまりのんびり運転していると目的地に着くのがずいぶん先になってしまいます。 道が広く空いている所では法定速度内である程度アクセルを踏み込みどんどん進んでしまいましょう。ちょっとスピード出しすぎたかな、というときや、 だいぶ予定よりも早く進めたな、という時は安全運転に切り替えます。
これは積極的に投資をしある程度利益が得られたら、今度は資産が急激に目減りしないようにリスクの低い資産配分に切り替えるという方法の例えです。
ちなみに教育資金は子供が生まれると明確なゴールとして立ちはだかりますが、老後資金に関してはあなたが定年のタイミングを伸ばしたり、再就職をするなどをして老後生活を後伸ばしにすればゴールも後に伸びていくということになります。
ゴールがずいぶん先にある、もしくは先に伸ばせるという前提があるので現役世代の方が老後資金を作るための運用に関してはある程度アクセルを踏み込んで良いということになります。
アクセルを踏み込む練習をしましょう
アクセルを踏むかブレーキを踏むかは、あなたの好みではありますが私からお勧めできる事はアクセルを踏む練習をしましょうということです。 ペーパードライバーを卒業しましょうということです。
唐突ですが、投資をサッカーに例えるなら、 攻めがアクセル、 守りがブレーキです。
まだ 試合開始間もない時期に0対0の状態で守りばかりしていても一向に点数は入りませんし逆に隙をつかれて点数を決められてしまうと致命的になります。
子育て世代の方々のように人生のまだ前半もしくは中間位の方々はある程度せめないと試合に勝てません。目標が達成できないということです。
また車の運転に戻しますが、 子供の大学費用だったり老後資金だったりそれぞれ近い遠いありますが、少なくともという目的地に向かっている最中に関してはある程度アクセルを踏み込んで車の流れに乗る練習をしないといつまでたっても高速道路に乗ることができません。いつまでもペーパードライバーでは進まないということです。
もちろんご家庭や個人によって考え方は自由です。
「車なんて危ないから免許なんか取らない」 という方はいらっしゃいます。確かに車で人を引いてしまっては大変なので、私もできれば車は運転したくないなぁと思います。
しかし車は便利でありどうしても乗らなければならない時もありますのでそういったときにはしっかりとアクセルとブレーキを使い分けで運転しています。 高速道路にはほぼ間違いなく歩行者がいないわけですからそんなところまでブレーキをかけながらトロトロ運転していては、逆に低速違反で警察に捕まってしまうかもしれません。
状況に応じて緩急をつけて運用をしていきましょう。
お金以外の人生の目的も 運転と同じ
アクセルとブレーキの使い分けは資産形成のお話にとどまりません。 自己投資つまり勉強やスキルアップ、 経験を積む活動も同じです。
これも本当によく車の運転に似てると思うのですが、 明らかに道広く、空いていて かなりスピードを出しても事故らないだろうという時には多少ガソリンが減ってしまいますがアクセルを踏み込んだ方が良い時があります。サービスエリアやレストランには寄らずに進んでしまった方が良い時はあります。
つまりこれはチャンスだと思ったときには思いっきり踏み込んでしまった方が良いということです。
一方で道が混んでいる上に目的地までの道順がわからず街中を走っているようなときには、慌ててアクセルを踏み込んでも結局信号や渋滞に捕まってしまいますし最悪の場合事故を起こしてしまうこともあります。
いつまでも混んでいる街中を走るのではなく高速道路や郊外の大通りに逃げ、自分の目的地に効率よくたどり着ける道を探す必要があります。ときには裏道を見つけるのも手です。高速道路に乗ったら後はアクセルを踏み込めますのでそれまでガソリンは取っておきましょう。
これは人生の目標がまだ決まっていないときにはよく調べよく考え目的地までたどり着けるプロセスを見つけなければならないという事の例えです。 街中を車で徘徊していても一向に人生のゴールにはたどりつきません。これは勉強も筋トレも同じです。プロスポーツ選手になりたいと言う方は 筋トレだけでなくスポーツ科学や栄養学を学ぶ必要もあります。弁護士になりたいという方は、法律の勉強だけでなく人と対話する力や人前(法廷)で堂々と発言できる力を身に付ける必要があります。
早く目的地を見つけた方が混んでいる街中から逃げ出し自分が乗るべき高速道路を選ぶことができます。その選択も遅いと高速道路が渋滞してしまいます。 プログラミングが必要だとわかってからプログラミング教室に行っても似たような能力を持った人はたくさんいるので、秀でるには並大抵以上の努力が必要ということになります。
渋滞に合わないコツは朝早く出かけることです。
秀でるコツは 人より早くはじめ、 人よりアクセルを踏み込んで追いつかれないようにすることです。 これは始める時期だけでなく、毎朝の起きる時間においても同じことが言えます。
ライフプランは 車の運転と同じ
ライフプランを作る事は旅行の計画を立てることと同じです。
旅行に行く際は遅くとも前日までに目的地を決め、どのような道を選んでどこに寄り道をして、どこで休憩をするということを決めておくものです。
旅行がスタートしてからどこに行くか決めようと考えると行き当たりばったりになってしまい充実感が得られないものです。
また行き先をガイドマップ通りにするとあまり感動が得られないことがあります。型にはまるだけでは面白くないこともあるということです。 歴史好きの方が自ら城や 遺跡を回る計画を立てるように、 自分の価値観を大事にして旅行計画を立てるとどんどんとワクワクしてくるものです。 私は昔サーフィンをやっていたのでバリの旅行に行ったときの計画はほとんど「海で遊ぶ」 でした。 南国の踊りには興味ありませんでした。
ライフプランも自分の価値観を大事にしてオリジナルの計画を立てるようにしましょう。
また道順を選ぶときに 今はほとんどの方がナビを使うと思います。ナビを使うと道を覚えないばかりか結構 渋滞に引っかかることがあります。どのナビも似たような道を選ぶのでこれは当然のことといえます。 もちろん1人で運転しているときにはいちいち地図を見ている時間はないのでナビに頼るしかないかもしれません。一方で助手席にパートナーが座っているのであればパートナーが地図を見て裏道を探し運転手に指示をすることが可能です。このようなことをするだけでびっくりするぐらい空いてる道を選ぶことができます。
投資の世界にもロボアドバイザーと言うナビが存在します。 ロボアドバイザーの欠点は無難な運用しかできないということです 平均的なリターンを得るためにロボアドバイザーを使うのは良いのですが、 きれば自分で判断して投資をしてみたらいかがでしょうか。自分で投資判断をする、つまり自分で道を選ぶことをするだけで 平均的な運用リターンよりも高いリターンが得られることがあります。
裏道を通ったらナビを使うよりも2倍の速さで目的地に着いてしまうことがあります。 個人的には人間の頭脳はロボットに勝ると思っています。 思考は停止しないようにしましょう。
幸い 人生の目的はナビゲーションしてくれるロボアドバイザーは 現在存在しません。自分の夢は自分で見つけ自分でプロセスを考えていかなければいけません。余談ではありますが 株式投資をすると今ある成功企業がどのようなプロセスをたどって現在の大企業に至ったのかを調べるきっかけになります。このような 学びの機会が皆様のライフプランを考える上でのヒントになると思います。 ぜひ投資はやってみてください。
ライフプランを自分で考え、自分で投資をするようにすると人生の充実感が変わってきます。
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