投資信託の選び方がわからない人へ

このコラムでは投資信託の選び方について説明しています。

将来のために投資を始めてみたいと思ったもののどうやって投資信託を選んだら良いか分からないというお悩みをよく聞きます。
あなたには下記のようなお悩みがありませんか。

  • 投資信託の選び方がさっぱりわからない
  • Youtubeやネットや本のを見たけど正しいやり方なのか不安
  • 銀行または証券会社で勧められたものが正しいのか不安
  • いくらずつ投資していいのかわからない
  • リスクはなにを気をつければいいのかわからない

私は証券会社と外資系銀行で運用アドバイザーをやっていたのですが、その立場でお答えします。

実は、どれだけ本やYoutubeをみたり、金融機関に相談しても絶対に正解は得られません。プロの投資責任者(ファンドマネージャー)でも「こうすれば絶対に儲かる」という答えはもっていません。

未来は誰にも読めないからです。しかし、リスクをとらないとお金は増えません。
重要なことはあなたが自分に合った投資信託の選び方を見つけることです。

この記事では初心者の方が押さえておくべき投資信託の選び方を解説します。

投資する目的を決める

投資信託選びをする際に、いきなり証券会社のラインナップをみたり、いきなり銀行の店頭で商品の紹介を受ける人がいます。
実はこの時点で失敗します。

日本には5,900本以上の投資信託がありますので、商品をいきなり1つ1つ見てもなかなかベストな商品には出会えません。

しかも投資信託は商品によってリスクが異なるので、まずは自分がどれくらいのリスクまでなら取っても良いのかを決めておかなければ、自分に合わない商品を買ってしまう可能性がかなり高くなります。

投資の目的を決めることで、自分が取れるリスクを決めることができます。投資の主な目的には下記のようなものがあげられます。

  • 〇〇年後の子供の大学資金
  • 〇〇年後の子供の留学資金
  • 〇〇年後の住宅購入資金
  • 定年退職後のための老後資金
  • 早期リタイアのためのまとまった資金(10年後?20年後?)
  • 海外移住のための資金
  • 別荘を買うための資金

投資目的が決まったら、何年後にお金が必要なのかがわかります。投資信託の運用は「長期投資」が原則です。運用できる期間で取れるリスクが変わってきます。高いリスクを取るほど期待できるリターン(利益)も高くなります。
例えば下記のように考えます。

  • 5年後に必要な住宅資金→年数が短いのでリスクは取れない
  • 20年後に必要な留学資金→ある程度リスクを取れる
  • 30年後に必要な老後資金→積極的にリスクを取れる

もちろん5年程度しか期間がなくてもガンガンリスクを取って、結果的に高いリターンを得る人はいます。逆に30年間普通預金に置きっぱなしで減らないことを優先する人もいます。
投資は自己責任です。重要なことはリスクを把握して納得できる投資方法を選択するということです。
(本音:30年も期間があるのに、投資しないのはもったいないと思います)

リスクの種類

金融の世界、とりわけ投資信託の世界ではリスクのことを下記のように考えます。

  • 変動幅

例えば下記のように考えます。

  • A投信:今10,000円、半年後5,000円、1年後10,000円→リスクが高い
  • B投信:今10,000円、半年後9,700円、1年後10,000円→リスクが低い

1年後の結果(10,000円)は同じですが、A投信の方が価格の変動が激しくなっています。

この場合「A投信はリスクが高い」といいます。だからといってA投信が危険だと考えるのではなく、下記のように考えます。

  • A投信を5,000円で買っていたら儲かっていた
  • A投信は20,000円に上がるかもしれない
  • B投信はあまり下がってないけど多分上がり幅も小さい

高い利益を狙いたい方はリスク(=変動幅)が大きいA投信が合っています。
資産の変動を抑えたいならB投信もしくは預金が合っています。

当分使わないお金なのに変動を抑えることばかり考えているとリターンは得られません。
実際は、A投信とB投信の割合を調整する形で自分好みの運用方針を決めていきます。

資産クラスの割合を決める

資産クラスの割合ときくと難しく感じるでしょうが、実は簡単です。
まずは下記の式を覚えておいてください。

  • 資産配分の調整=リスクをどれだけとるか決めること

資産配分の調整は「リスクの高い資産をどれくらいの割合で持つのか」という視点で考えます。繰り返しになりますがわざわざリスクを取る理由は、「リスクを取るほど高いリターンも期待できる」からです。

<資産クラスごとのリスク>

  • 株:リスクが高い
  • 債券:リスクが低い
  • 外国もの:リスクが高い
  • 国内もの:リスクが低い

 

  • 最もリスクが高い資産クラス:外国株系の投資信託
  • 最もリスクが低い資産クラス:国内系の債券

資産配分を考える時は下記のように考えます。

  • リスクの高い資産クラス(株、外国もの)を多めにすると想定利回りは上がる
  • リスクの低い資産クラス(債券、国内もの)を多めにすると想定利回りは下がる

株は債券よりリスクが高く、外国ものは為替のリスクがある分、国内ものよりリスクが高いといえます。
株をどれだけの配分にするか、外国ものをどれだけの配分にするかで投資資産全体のリスクが決まります。

想定の利回りを計算しておく

実はここが一番投資の難しいところです。投資信託の運用は預金と違って年に何%増えるかが確定していません。過去から推定し「未来もこうなるかも」と予測するしかないのです。考え方の手順は以下の通りです。

  • 過去の運用成果を見る
  • 未来を想定する

重要なポイントは「過去はなるべく長い期間を遡る」ということです。
例えば、たまたま1年で20%の利益が取れた年だけを見て「株の利回りは年20%」と考えることは間違っています。

しかし、20年間の期間を見て、上がっている年も下がっている年も見た上で、「20年の記録をみたら平均では年率で6%の上昇になっている」と考えることは間違っていません。

そして「これからの20年も景気が良い時悪い時あるだろうけど似たようなリスクとリターンであろう」と考えるのが未来を想定するということです。ある程度割り切ってしまうのです。

だから5年程度の短い期間だと景気が良いのか悪いのか読めないので結果のブレが大きいと考え、「短期投資はリスクが高い」と考えます。

逆に20年くらい先であれば、景気が良い時と悪い時両方あるから短期的な景気の良し悪しに左右されないという意味で「長期投資の方がリスクが低い」と考えます。
「20年もあれば景気が良い時、悪い時ひっくるめて世界の経済は拡大しているだろうから、リスクの高い株系の投資信託で運用しても資産は増えているだろう」とタカをくくる感じです。

  • 短期投資はリスクが高い
  • 長期投資はリスクが低い

<ここまでの結論>
結論:リスクの高い資産クラスでも長期投資をすることでリスクを抑えられる

投資金額を決める

「いくら投資して良いかわからない」という方は多いのです。

投資金額の決め方は2通りあります。

  • 毎月の積立金額
  • 一括の投資金額

どちらの場合も投資金額の決め方は、下記の順で行います。

  1. 投資の目的ごとの必要金額を出す
  2. 必要なまでの年数を決める
  3. 資産配分の想定利回りを想定する
  4. 投資金額をきめる

積立投資の場合はドルコスト平均法という手法があり、金額を固定して毎月積立を行うと、安い時ほど多くの量が買え、高い時ほど量が買えない、という現象が起きます。そのため、投資資産価値のブレは小さくなります。(=リスクが低い)積立投資は再現性の高い初心者向きのリスクを下げる投資方法です。

一括投資は、投資対象の価格が下がった時はしばらく塩漬けになります。当分使わない資金なので塩漬けになっても構わないという方には向いています。
ただし、グラフを見てわかる通り、相場が上がらないと儲かりません。
積立投資の場合は相場が下がっても平均を超える価格まで戻ってくれば儲かりますので、この点が大きな違いです。

良い投信の見つけ方

投資信託の成績を見る指標を説明します。「どの投信が儲かるのか」は誰にもわかりませんが、過去の成績はわかります。
打率の良いバッターを探すような感覚です。ただし打てていたバッターが急に打てなくなることはありますので、成績のよかった投資信託の成績が落ち込むことがあることは覚えておきましょう。

<投資信託の成績指標>

  • 騰落率(トータルリターン)
  • 標準偏差(リスク)
  • シャープレシオ(効率性)

騰落率とは値上がり値下がりのことです。「騰落率1年10%」表示されていたら
1年で10%値上がりしたということです。重要な指標ですがこれだけで判断してはいけません。

標準偏差とは変動リスクのことです。前述の通り投資信託には価格が変動するリスクがあります。標準偏差が高いということは変動幅が大きいということです。
例えば下記のような比較をします。

  • X投信:騰落率10%、標準偏差15%
  • Z投信:騰落率10%、標準偏差25%

この場合騰落率が同じでも標準偏差はX投信の方が低くなります。少しでも変動を抑えて投資したい人はX投信を選ぶと良いということです。
一方で、安い価格で買って高い所で売る、という感じで売買を楽しみたい方はZ投信の方がエキサイティングなので良いでしょう。

シャープレシオは、騰落率を標準偏差で割った数値です。

  • シャープレシオ=騰落率÷標準偏差

シャープレシオは高いほど良いとされています。車の運転と同じで価格がガタガタ揺れない方が運用が上手だ、という考えに基づいています。

さっきのX投信とZ投信のシャープレシオを比較すると以下の通りになります。

  • X投信:騰落率10%、標準偏差15%
    シャープレシオ=10÷15=0.66
  • Z投信:騰落率10%、標準偏差25%
    シャープレシオ=10÷25=0.4

原則は次のように考えます。

  • 騰落率は高い方が良い
  • 標準偏差は低い方が良い
  • シャープレシオは高い方が良い

騰落率が似たような投信が複数あった場合、シャープレシオで比較すれば、変動幅の割に値上がりしている名ドライバーが運転(運用)している投信を選ぶことができます。

シャープレシオは目的地に着けば良いだけでなく、プロセスを大事にしているような指標です。

お得な非課税制度を利用する

投資信託の代表的な非課税制度は2種類あります。
1つはNISA、つみたてNISA、1つは確定拠出年金(401k、iDeCo)です。
それぞれ年間の非課税投資金額、投資期間が設けられています。
内容は下記の通りです。

<NISA>
年間非課税投資金額:120万円
非課税投資期間:5年
投資対象:株、投信など

<つみたてNISA>
年間非課税投資金額:40万円
非課税投資期間:20年
投資対象:約200本の選定された投信

<確定拠出年金>
企業型:401k
年間非課税投資金額:勤め先によるが制度の最大は66万円
非課税投資期間:60歳以降に引き出すまで
投資対象:証券会社が選んだ銘柄

個人型:iDeCo
年間非課税投資金:自営業者81.6万円、会社員14.4万円〜27.6万円、主婦27.6万円
非課税投資期間:60歳以降に引き出すまで
投資対象:証券会社が選んだ銘柄

NISAはいつでも売って現金にできますが確定拠出年金は、売買はできてもお金を60歳まで引き出すことができません。
目的ごとにどの制度を使うか検討しましょう。

ここまで投資信託の選び方を見てきました。しっかりライフプランを作成し自分に合った投資信託を選ぶことが大切です。

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利便性や業界シェアを鑑みて、iDeCoをするならSBI証券がお勧めです。

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