投資と教育の共通点

この記事は、子育て中の方、教員やコーチなどの教育者の方向けの投資と教育に関するコラムです。

今回のテーマは、「投資と教育の共通点」です。

投資の本質を理解すると、子供の成長を落ち着いて、じっくりを見守ることができるようになります。

投資と教育はどこが似ている?

まずは、「投資とは何か」を説明します。

投資とは

「投資とは何か?」と聞かれたらあなたは何て答えますか?

私は「未来をよくするためのもの」と答えます。

大切なことは、投資は「今」を良くするためのものではないということです。
「未来」のためにするものですから、今は楽しくないのです。

もちろん、投資の学び自体が楽しければ御の字、ラッキー、という程度に考えてください。

投資は、個人でいれば「お金を増やすための投資」と「自己投資」に分けられます。
会社でいえば、「設備投資」や「人への投資」も投資です。

この記事では、「お金を増やすための投資」を中心に論じます。ただ、「投資」は全て「未来を良くするためのものである」という共通点があることは念頭に置いてください。

投資で大事なことは以下の3点です。

  • 長期目線で行う
  • 分散する
  • コツコツ続ける

長期目線で行う

投資で大事なことは長期目線です。例えば、2002年にアマゾンの株を買ったら、2022年までで120倍くらいになっています。その途中で売ってしまった人は多いでしょう。
2倍になったらもう売ってしまう人は多いと思います。

ただ、「投資は長期目線」というルールを知っている人は、120倍にできたかもしれません。

他の銘柄も同じです。2002年にアメリカのマクドナルド株や、ナイキ株を買っていた場合も、アマゾンほどではないですが、株価は数倍に上がっています。

<2002年から2022年にかけて株価は何倍になったか>
アマゾン:約120倍
マクドナルド:約10倍
ナイキ:約15倍

預金に慣れている私たちは、投資を初めて1割でも儲かったら売りたくなります。
ただそれでは、120倍という奇跡を体験することはできません。

このような話をきくと、悔しい気持ちになります。「自分も投資の原則を知っていれば」「なんで学校で教えてくれなかったんだ」という声が聞こえてきます。

だから私は子育て世代に投資のやり方をお伝えしています。ご家庭に投資理論をお伝えすれば、子供たちにも自然に投資の知識が降りていくだろう、という考えです。私は子供の時に投資理論を学びませんでした。それが理由で多くの機会損失をしてしまいました。これからの子供たちには、投資教育を届けたいと思ってます。

 

分散する

この項では「分散」について解説します。

前項でアマゾンやマクドナルド、ナイキの話をしました。実は長期でみても株価が下がっている銘柄があります。

例えば、ゼネラルエレクトリック、GEです。
GEは、あのエジソンが創業した会社です。イノベーションを起こしてきた代表的なマンモス企業です。GEの株価は、2002年から2022年にかけて約4分の1に下落しています。

今でいえば、アップルやGoogleなどのイノベーションを起こしてきた勝ち組企業の株価が、2042年に、今の株価から4分の1に下がっているイメージです。
投資の世界ではこういったことが起きます。

だから、分散が大切です。

実は、GEのような不運はたまたまです。GEの例で投資を恐れていては、なにも始まりません。
アメリカにはNYダウという株価指数があります。
NYダウ指数は、米国市場に上場している選ばれし30銘柄で構成されています。
アメリカを代表する30企業といっても過言ではありません。

NYダウ指数の価格は、2002年から2022年にかけて約3.6倍に上昇しています。

30銘柄が全て好調というわけではないため、分散をすると上昇率が落ちます。
GEは1896年から2018年までNYダウの選ばれし30銘柄の一員でした。
ところが業績が悪いせいで、NYダウから外されてしまいました。

GEだけに投資をしていた方は、資産が4分の1になりました。
しかし、NYダウ30銘柄に投資をしていた方は、資産が増やせました。

分散して、さまざまな銘柄を持つことが大切です。

さらに分散をしっかりするのであれば、「株」だけでなく、「債券」「不動産」「金」などの種類にも投資することが大切です。こういった投資対象の種類のことを「資産クラス」といいます。

資産クラスによって、違う値動きをするため、分散投資をしていると「株は下がっているけど、金は上がっている」といった分散効果が生まれます。

コツコツ続ける

投資で3つ目に大事なことは、「コツコツ続ける」ことです。投資における「コツコツ」とは、「積立投資」のことです。毎月収入の一部を投資をしていくことです。

積立投資には2つの利点があります。

  • 強制的に貯蓄できる
  • 安い時ほど多くの数量が買える

例えば、毎月給与から天引きで積立投資をする設定をしておけば、自動的に貯蓄ができます。

お金が貯まる法則は「収入ー貯蓄=支出」の式を理解することです。「収入ー支出=貯蓄」ではありません。

積立投資の最大の利点は、「安い時ほど多くの数量が買える」点です。これをドルコスト平均法といいます。

例えば、2002年から2022年まで積立投資をすると、株式相場が上がっている時期と下がっている時期に満遍なく投資をしていくことができます。

仮に、1万円ずつ投資をしていくのであれば、
買う商品の価格が1万円のときには1つの数量しか買えません。
しかし、5,000円のときには2つの数量が買えます。

安いときに2倍の数量が買えるため、「安いところでたくさん買う」という投資戦略が自然に実現できます。わざわざ相場を見張る必要はありません。

株式相場は景気によって上下します。不景気と好景気は繰り返されます。積立投資で「安い時に多くの数量を買う」ということが実現できていれば、あとは好景気の時に売ればお金は増えます。

不景気の時に慌てて売らないといけないような計画で投資をすると、「損してるのに売らないといけない」という自体になることがあります。
「売るのは景気の良いときでいいや」という気長な気持ちで投資をすることが大切です。

「長期、分散、コツコツ」の3点を守って投資すると、お金を増やせる可能性はかなり高くなります。

もちろん、「一生不景気なら儲からないじゃないか」という極論もいえます。
その通りです。そのような悲観論の方は投資はしないほうが良いでしょう。

私は、「景気は良いときもあれば、悪いときもあるさ。会社も当たり外れあるさ。」と割り切って、「長期、分散、コツコツ」を守って投資をしています。

教育と教育の共通点

ここで「教育」と「投資」の共通点に話を移していきます。

そもそも教育自体が投資です。例えば資格やスキルアップのためにお金を使うことを自己投資といいます。

今回は、子供に対する「教育」の観点で解説します。
教育で大切なことは投資と同様、以下の3点です。

  • 長期
  • 分散
  • コツコツ

子供を教育する際に大切なことは、長期目線です。どのくらいを長期かというと社会人になったさらにその先までです。

私たち大人は、子供の教育をすると、すぐに結果を求めがちです。塾に通わせれば、点数がすぐに上がることを求めますし、サッカークラブに入れたら試合で活躍することを求めます。ピアノを習わせれば、コンクールで入賞してほしいものです。

子供に期待することは普通のことです。すぐに成績が上がる子、すぐに活躍できる子はいます。ただ、すぐに期待通りの結果出ない子も少なくありません。
そんなお子様をお持ちの方ほど、長期目線を忘れないようにして欲しいです。

投資の世界では、株を買った翌年に価格が半分になることがあります。
しかし、株を買った10年後に、その半分になった株が、買値から10倍に成長することも珍しくありません。

短期目線しか持たない人は、半分になった時点で諦めて売ってしまうはずです。
長期目線の方は、資産を10倍にできています。

教育も同じです。すぐに成果が出なくもコツコツ続けることを見守ることが大切です。
1年目2年目に全然結果が出なくても、3年目に急に伸びる、というケースはめずらしくありません。

「うさぎとかめ」の話は、かめがうさぎを抜いていきます。

努力を続ける人はいつか急激に伸びます。

子供たちには、続けることが大切であることを教えていきたいものです。
「長期でコツコツ」は、お金を増やすためにも、人が成長するためにも大切な考え方です。

教育における分散とは何でしょうか。それは、さまざまな経験をさせることです。
経験から自分の「好き」が見えてきます。
好きでないと長期でコツコツ続けられません。
だから、勉強だけでなく遊びも大切です。

遊びは、主体性が伸びます。

勉強や習い事には強制力があります。

しかし、遊びは誰も強制しません。だからこそ子供たちの主体性が伸びます。
遊びも、強制してしまうと意味がありません。

試しに子供にゲームを強制してみてください。
「早くやれ。こら、負けるな。」と横からうるさくいったら子供はゲームが嫌いになるでしょう。主体的にやらなくなってしまいます。

お絵描きも同じです。「この絵を描きなさい。ほら、もっと上手に!」と言われたら面白いはずがありません。逆に、子供が思い思いに絵を描く時はとても楽しそうにします。

遊びは、「自分はこれがやりたいからやる」という意思決定力と行動力、すなわち主体性を育みます。

多くの起業家がなぜリスクをとって起業するかというと、自分のやりたいことを実現したいからです。「このプラモデルを完成させたい」という子供の気持ちと大差はありません。やらされ仕事で人生を消費するのではなく、起業家は思い切り遊びたいのです。

プラモデルを自力で完成させる経験は、自分が考えたビジネスアイデアを実現させる力になるかもしれません。

将来、子供時代の、勉強、遊び、スポーツ、芸術で得られた経験の何が生きるかわかりません。

GEとアマゾンを持っていたら、GEは資産を目減りさせてしまいましたが、アマゾンで資産を増やすことができました。

勉強の成績は良くなかった子が、遊びで培った主体性で大きな成功をおさめる可能性は大いにあります。

子供が主体的に、好き勝手をする時間はテストの点数には表れないかもしれません。しかし、未来にはそれらの経験が生きるはずです。

何かを見て感動する体験も同じです。

私は、小学校のパパサークルで花火大会の運営係の一員をしています。
小学校で観られる花火の感動は、必ず子供たちの財産になると信じているからです。

まとめ

投資と教育で共通していることは、「長期、分散、コツコツ」です。
投資をしていると、含み損をかかえることがあります。
そんなときこそ、「長期、分散、コツコツ」を思い出し、基本に忠実に投資をつづけることが大切です。

教育においても「うちの子は結果が出ないな」と感じたときほど、長期目線を大切にしましょう。
2022年4月に話題になった、小学生の柔道の全国大会廃止論の意味は、
「小学生のときの優勝ばかりみてないで、もっと子供たちの将来を考えよう」という大人たちへのメッセージだと思います。

投資を実践していると、子供に対する教育も長い目でみられるようになります。

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