小学生を持つ親が知っておくべきお金の教育〜あの童話から学ぶ投資教育〜複利の原理

みなさん、

「さるかに話」

ご存知ですよね。

カニにひどいことをしたサルを懲らしめる

というお話です。

実は、さるかに話道徳だけでなく、

「投資」という

金融教育の考え方も含まれていること

ご存知でしょうか。

この章では投資のお話をしていきます。

投資がもたらす効果

柿のタネは投資

はじめに、お金の使い方の3つの分類を提示しておきます。

投資:未来を豊かにするもの

消費:今を生きるために必要なもの

浪費:ムダ遣い

これをさるかに話の柿のタネおにぎりを当てはめると、

柿のタネ投資→柿の木は毎年柿の実を実らせるから

おにぎり消費→食べたらおしまい

となります。

柿の木のような、未来を豊かにするものを「投資」と言います。
おにぎりのように、今を生きるために必要なものを「消費」と言います。

さるかに話を読んだ後に、お子さんとこのようなお話をしてみて下さい。

「〇〇ちゃんなら、おにぎりと柿のタネどっちが欲しい?」

皆さんにも新たな発見があるはずです。

「柿のタネ!いっぱい柿が食べられるから。」

という賢い子。

「おにぎり好きだから、おにぎり!!」
「お腹すいたから、おにぎり!」という子もいるはずです。

おにぎりと答えたからといって、間違いではありません。

私はランチタイムにコンビニに行った時に、
柿のタネがおにぎりの隣に置いてあっても買いません。
(おせんべいの柿のタネではありません。本当のタネです。)

柿のタネより、昼飯です。ハラペコです。

 

ところが、人生には柿のタネのような投資が必要です。

一見まだ何の価値もなさそうな柿のタネに投資できた人が何年後、何十年後に実りを得られます

投資はお金だけの話ではない

投資のお話は、お金に限らず時間労力についても共通します。

例えば、勉強、遊び、スポーツ・芸術は下記のように人生を豊かにしてくれます。

勉強=やりたい仕事につける。例:宇宙に行く。医者になれる。

遊び=友達ができる。工夫する力がつく。遊びが仕事になることもある。

スポーツ・芸術=根気や努力する力がつく。趣味は人脈になる。

子供時代の経験は、全て投資です。
ゲームばかりしている子でも、将来ゲームクリエーターやエンジニアになれば、ゲームは投資だったということです。柿のタネのように一見価値のなさそうなものが、実ってますよね。

親が親の価値観だけで、お子さんがせっかく投資した「経験」を無駄にしないようにしてあげたいものです。

そのためには、お子さんが夢中になれるものをお子さんと一緒に見つける。最初はしょうもないことに感じても、成功を信じて続ける。親は支援する。こういった「投資」の姿勢が必要ではないでしょうか。

このように投資の姿勢を家庭で継続していくことでお子さんも、宿題が投資になっていると気づけば、取り組み姿勢が変わるかもしれません。

投資教育は、お金の増やし方を学ぶだけのものではありません。生き方の教育です。

 

投資教育は本当のお金で考える

お子さんに、投資を理解してもらうために

「時間は投資なの。時間を将来のために投資しなさい。」

と言ってもなかなか理解してもらうことは難しいはずです。
しかもこの言い方、押し付け感がありますよね。

人間にとっては、今が一番大事です。
しかも、時間や労力は、見たり触ったりできません。
時間や労力を題材にしても、投資の意味を理解することは難しいのです

 

だから投資教育は「お金」で考える必要があります

お金の概念は子供でも簡単に理解します。
幼稚園児でも、小銭でジュースが買えることはすぐに覚えます。

お金を増やすこと、つまり投資が、人生を豊かにすることは、
誰でも簡単に理解できることです。
勉強嫌いの子供に勉強の大切さを説くことは容易ではありません。

お金を増やすことを嫌がる子は、普通いないでしょう。

このあと、お金を増やす考え方の土台となるものをお伝えしていきます。

 

投資教育で学ぶべき土台 「複利」

複利の考え方は、投資において大変重要になります。

複利については、本質を理解するとお子さんだけでなく、大人の皆さんもワクワクしてくるはずです。

アインシュタインは、複利のことを「人類最大の発明」と言っていたことは、金融業界では有名なお話です。

複利の原理

まず、複利と単利の違いについてお話します。

複利とは、100円の投資で10%儲かった場合、その10%分も含めて新しい投資に回していくことです。
例えば複利で10年間10%の利回りで100円を投資した場合の計算は、1.1倍をどんどんかけていくことで求められます。

 

100✖︎1.1✖︎1.1✖︎1.1✖︎1.1✖︎1.1✖︎
1.1✖︎1.1✖︎1.1✖︎1.1✖︎1.1=259

 

単利とは、100円の投資で10%儲かった場合、その10%部分は投資に回さないで、10%の利益をどんどん足していくことです。
例えば単利で10年間10%の利回りで100円を投資した場合の計算式はこのようになります。


100+10+10+10+10+10+
10+10+10+10+10=200円

 

複利と単利を比較したをチャートをご覧ください。

複利か単利かで成長のスピードが全然違いますよね。

まとめるとこうなります。

複利:どんどんかけ算をしていくこと。倍々ゲーム。

単利:どんどん足し算をしていくこと。積み上げゲーム。

そもそも、仕組みが違う違うんですね。

さらにすごい複利の原理

複利の原理の特徴は、伸びる幅がどんどん大きくなることです。

ここでクイズを出します。

【クイズ】
100円を2倍にすると200円、200円を2倍にすると400円になります。このように倍々にしていく計算を10回繰り返すと、100円はいくらになるでしょう。

 

 

答えは、102,400円です。

 

2倍」とは投資元本に対し、100%の儲けが出ることです。

投資したお金が2倍になる場合、
つまり100%の儲けが出る場合の複利のチャートはすごいですよ

100円を100%の利回り(2倍)で10回投資した場合の投資結果
複利
102,400円

単利1,100円


複利の世界は、このように想像を超えた結果を生みます。

例えば、学校のテストの点数は100点という限界があります。
運動会の競争も1位が限界です。
コンクールであれば金賞が限界です。
テレビゲームですら、プログラムの限界値が決めれられています。

一方、複利のお話は、100が1,000にも100,000,000なり得るというお話です。
小学生が100億円を稼いでも誰も文句を言えません。

投資の世界においては、倍々ゲームによって子供が親の想像をはるかに超えていく可能性があるのです。

ではこの複利の原理、どのようにして学び、どのような活用方法が考えられるでしょうか。

柿の木が増えていく原理で理解する

100円で買ってきたタネありの柿の実に5個のタネが入っていたとします。
そのタネが柿の木になり、1本の木が100個の柿の実を実らせたとします。
5本の木があれば、柿の実の合計は、500個になります。さらに、500個の実それぞれに、5個の柿のタネが入っていたら、2500本の柿の木を育てることができます。2500本の柿の木がそれぞれ100個の実を実らせると25万個の柿の実ができます。

柿の木に実ができるようになるには、8年程度はかかるそうです。
しかもこのような計画を立てるには、広大な土地も必要になります。

お子さんに、投資を学ばせるために柿のタネをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
というのは冗談です。

 

家庭での実践

柿の木を本当に育てる必要はありません。

お子さんと、

「そのお小遣い、何に投資する?」
「どうやったらそのお小遣い増えるだろう?」

ということを、皆さんのご家庭でじっくり考えて、お子さんと考えながら実践してみてください。一緒に考えることで親側も学びが得られます。

例えば、
家庭で、「預けておくと何日かで10%の利子がつく、ママ銀行やパパ銀行」を作って、お小遣いが増える感覚を覚えさせるとか、

お子さんがある程度大きい場合は、本当に100万円くらいを渡して、株の投資をさせている親御さんもいらっしゃいます。

  • お金は複利で増やせる
  • お金は人生を豊かにする

この原則利用して、投資の原理をご家庭で育んでいくことをお勧めします。

複利を学ぶとすぐにお金持ちになれそうな気がしてきますが、投資はトライアンドエラーを繰り返さないとなかなか上達しません。簡単には、億万長者にはなれません。
しかし、このような投資の知識は、合理的に物事を考える力になり、将来お子さんを守ってくれるはずです。

わらしべ長者で理解する

わらしべ長者は、1本の藁を、困っている人にあげることによって、少しだけ高価なものをお礼として受け取ることによって、最後には有名な長者になるというお話です。

現代版で考えるのあれば、ビジネス教育になります。
100円で購入したものを200円の物と交換し、200円相当の物を400円の物と交換し、これを10回繰り返すと、先ほど申し上げた通り、10回目に10,2400円になります。そして、この計算をさらに続け、20回目になると1億485万7,600円になります。

わらしべ長者で大切なことは、「困っている人」を助けているということです。
現代でも、私利私欲のために行われているビジネスは滅びてますよね。
人の助けになることを、繰り返すことでお金は増えていく。
人の助けになるためには、能力が必要。
やはり、勉強、遊び、スポーツ・芸術への投資も必要になるわけです。

 

ここでも、本当に藁を拾ってくる必要はありません。

例えば、

安く仕入れた材料を手作りでおもちゃにして、バザーやフリマで付加価値を乗せて売ってみるなどはいかがでしょうか。古新聞やダンボールなど、タダで仕入れられる材料もあります。100円を複利で1億円にすることは簡単ではありません。しかし、物に価値が乗る体験をすることは、将来のお子様のビジネス感覚に刺激になるはずです。

大人も投資を考える

最後に柿の木を大人の世界の投資対象に例えてみましょう。

柿の木=不動産
柿の実=家賃収入

柿の木=株
柿の実=配当

柿の木=外貨預金
柿の実=金利

以前は、豪ドルなどは、5%以上の金利がついていましたので、20年くらい放っておくと複利で数量が倍になりました。

世にいる億り人は、複利を理解している人が多いように思います。
例えば、5,000万円で買った不動産を売って買ってを繰り返し増やしていったり、
株も、儲けを次の投資に回して複利で増やしていくと、急に利益の金額が大きくなっていきます。

また、複利を理解していれば、合理的な根拠のないおかしな投資話に騙されないはずです。

投資の話を理解すると、お金を浪費に使うことが、とてもストレスになります。
投資の原資がなくなることがもったいなく感じるからです。
投資の原理を深く理解すると、単にケチケチする節約思考ではなく、合理的な考えに基づいた、人生を豊かにするお金の使い方マインドが形成されていきます。

これからは自分の身は自分で守らなければならない時代です。

子供たちにも、投資マインドは必要不可欠です

 

具体的なご相談は個別相談をお申込み下さい。

個別相談はこちら

 

============================
お金の教育塾 FP君
遠藤 功二 Endo Koji
 日本FP協会認定 CFP®︎
 1級Fファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)
Email: fpkun@outlook.com
Email: koji.endo@fpkun.com
FaceBook:http://facebook.com/koji.endo.fpkun
URL: https://fpkun.com

 

 

関連記事

  1. 子供がお小遣い制から得られるもの

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA